今から十数年も前、娘が絶賛イヤイヤ期の頃の話です。
喉元を過ぎてしまえばイヤイヤ期も可愛かったなあなんて思えますが、その当時はもう毎日が戦争のような日々。
仕事が大好きだった私が家で子育てをしているなんて、当時は信じられませんでしたが自分の中で折り合いをつけて、
「これは、人間育てと言う国を支えるビッグプロジェクトだ!」
とばかりに一生懸命日々を過ごしていたように感じます。
そんな中で突入したイヤイヤ期。
これ食べよう?「イヤッ!」
絵本読む?「イヤッ!」
この靴履こう?「イヤッ!」
家を出るのに決めた時間に出られないことなんて通常運転。
自分や相手のwantsの本質を探る
その日は着ていたパジャマを着替えるのに「イヤーーーーッ!!」
自分が求めていることは
パジャマと出かけるときの服は違うものだと伝え、お外に出られる洋服に着替えさせること。
娘はまだ2才前だったので自分の希望を言葉で伝えることが出来ないのは仕方がありませんでした。
そこで、彼女の本当に欲しいもの、したいことを想像力を働かせながら探ってみました。
まずは、「パジャマで外に出かけることは恥ずかしいことなんだよ?」と伝えてみる。
でもそんなことは分かっていながらのwantsがあるようでした。
同じような素材のカットソーの長Tとハーフパンツならどうだ?!「イヤッ!」
じゃ、パジャマと同じピンクの洋服では?!「イヤッ!」
お気に入りのヒラヒラワンピース?!「ダメ!」
刻一刻と出掛ける時間が迫ってきます。
焦りながらも脳みそをフル回転させてみたところ、パジャマ柄にあるキティちゃんか?と思い立ち、
「じゃ、このお洋服にキティちゃんのシール貼って出掛けようか?!」と言うと「うん。いいよ。」とあっさり。
私が着せていきたい洋服ではありませんでしたが、私の元々の希望(洋服に対する考え方を伝えること)と、彼女の希望(キティちゃんの付いた洋服で出かけたいということ)両方が満足できたので、2人で機嫌よくお出かけとなったわけです。
その事があってから、相手と自分の本当に欲しいものや事柄の本質を探ることの大切さを実感したのです。
この経験は、その後の仕事にもとても役に立つものでした。
商品を開発したり売ったりするにはペルソナが必要、だなんて誰でも知っていることですが、「売る」ことだけを考えるのではなく、その商品を「買う」人の満足させたい欲求を考えて、それを「自己実現」させてあげられたら最高ですよね。
あ、あともちろん子育て真っ最中の方、そして介護をされている方、自分が何をやりたいのか考えている方にも有効ですのでぜひ欲しいの本質を探ってみてくださいね!
いにしえのバイヤーさんでした。。。
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