こんにちは。
前回「4年に1度しか咲かない花のハチミツ、「タイガー」情報解禁!!①」 に引き続き情報解禁していきます。
このロシアのハチミツ「ビオソタ タイガー」を語る上で大切なことは、ロシアとハチミツの深い関係です。
ロシアにとってハチミツは神聖なもの
みなさん、ロシアの寒さを想像してみてください。何度くらいだと思います?
なんと
観測史上の最低気温は -67.7℃!!!!
想像できますか?
実は私、ロシアの環境を少しでも理解できれば、と思いこの冬に-20℃の北海道に行ってきました。
防寒具を買い込み、乗り込みましたが東京生まれ東京育ちの私にとって、-20℃の地は大変なものでした。
いや本当に鼻毛、凍りましたもん。
携帯ですらみるみるバッテリーを消耗する世界です。
更にロシアは40℃以上も低い温度って、もう命あるだけでありがたいことなのだと思いますよね。
私たちが想像できない極寒の地において、ハチミツというのは生物が命を繋いで行くためには欠かせない栄養とエネルギーを恵んでくれる食べ物なんだな、と納得してしましました。
皆さんも納得できそうなお話もあるのでお伝えしますね。
ハチミツの救世主祭
ハチミツはロシア正教とも深い関係があることをご存知ですか?
ロシア正教では毎年8月に3つのスパス(救世主祭)があります。
その3つとは、ハチミツとリンゴそして胡桃です。
8月14日にスパスのスタートを飾るのがハチミツの救世主祭。
日本で言うと、五穀豊穣に感謝する新嘗祭のようですね。
つまり、「日本人とお米」と同じように「ロシア人の生活とハチミツ」は切っても切れない関係だと分かります。
救世主祭で祈りをささげるとともに、各村で催されるハチミツ祭ではその年に採取されたハチミツを一般の人たちにお披露目します。
ゲームをしたり、味比べをしたり、子どもに向けたワークショップがあったり、普段見ることができない養蜂箱を見たりと、それは楽しそうなお祭りだそうです。(ロシアに行けるようになったら写真を撮ってきますね!)
そこに、みんなキャリーカートを転がして、一年間家族で食べるハチミツをたっぷりと買っていくのだそうです。
ロシアの極東ルースキー島のハチミツ
初めてロシアのハチミツに出会った方はみなさん、
「えっ?ロシアでハチミツが採れるの?聞いたことないな」
とおっしゃいます。
そう言われると私は
「ハチミツ生産量、世界第二位はロシアなんですよ」とお伝えします。
大体の方はビックリ顔。
更に、ロシアのハチミツの歴史とロシアの人の健康や生活を守って来たお話を、ハチミツの救世主祭のお話とともにしていくとそれだけのハチミツ大国の蜜を食べてみたいと言っていただきます。
私を信頼していって下さるので私調べで最高なものを紹介したいと思う気持ちがふつふつと湧き上がってきます。
ロシアの生活には欠かせない食べ物ですからも、ロシア国内にはたくさんの蜂蜜養蜂家さんがいらっしゃると共に、たくさんのハチミツメーカーさんが存在します。
そんな数あるハチミツを見た中で、私がなぜこの「タイガー」と言うハチミツを世界のお宝として日本に伝えたかったか?
その理由は2つあります。
①手付かずの大自然から4年に一度もらえる恵みであること
②利益を求めるよりも人々の健康のために提供されていること
この2つの理由を少し詳しく説明しますね。
①手付かずの大自然 から4年に一度もらえる恵みであること
まずはこのハチミツが採れるルースキー島、ウラジオストクの南側にあるのですが、100年以上もの間、民間人が入ることがなかった土地なんです。
場所柄、他国がウラジオストクを守る要塞、防衛線の一部として木造の施設が作られていました。
近年、名前が上がってきたのは2012年APEC首脳会談の会場となったことで、初めて本土と島を繋ぐ橋が建設されました。
ルースキー島を含む沿海州は樹木が自生した原生林が土地のほとんどを占めています。
しかもこの原生林はレッドリストに載っており、国が大切に保護しているのです。つまり、それだけ豊かな大自然からの恵みであるんですね。
その原生林に生える、ディモルファントと言う10~20メートルの樹木のハチミツは、4年間じっくりとエネルギーを溜めに溜めて、一気に咲かせた白くて可愛らしいお花から採取されるんです。
②利益を求めるよりも人々の健康のために提供されている
じつはこのハチミツ、年間でたった2トンしか採れない(2トントラックくらいなので本当に少ない!)貴重なハチミツのため、外に伝えるほどの量がなく、太古の時代より現地に住む人たちは薬のように大切に扱っていたとも聞いています。
そのためルースキー島の一ヶ所でしか手に入れることができないのです。
なんと、ロシア本土にすら流通していないんです。
その理由としては、
・圧倒的に採取量が少なく(だって2トン)希少なハチミツであること
・採取されたものの一部が現地の人たちが健康のために食べ、一部この土地に訪れた世界各国の首相や要人にお土産として渡されているだけであること。
そんな貴重なハチミツを私たち日本人に譲ってくれるの?
と弱気になりながらも、
いやいや、世界のお宝ハンターとして日本に入ってくる可能性が低いものにチャレンジすることこそ、やりがいじゃ!!と体当たりしかなかったわけなんです。
はたして、お譲りいただくお約束を取り付けたわけなのですが・・・
初めに相談をした「ロシア国立科学アカデミー」のハチミツ担当の方に、
「日本人が幻のディモルファントのハチミツを見つけたなんて驚いた!ちなみにどこで売っているの?」
と言われまして、更に
「日本でロシアのハチミツの良さを知ってもらえるのは素晴らしいことだ。頑張って!」
と激励してくださいました。
そしてこちらの熱意を聞いてくださった生産者であるスロベニーメッド社長のスラーバ氏は、
「利益にならなくても、ロシアと日本のこれからの信頼と友情の架け橋となるべく、全面的に協力しましょう」
と約束してくれたのです。
次から次へと立ちふさがる世界情勢の壁、国の壁を日本とロシアの仲間と越えていきながら、途中でもう無理か?と思いながらもどうにか形にすることが出来たのです(涙)。
続く
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