いにしえ流

いにしえのバイヤーさんStory④ 転職編

前回の「いにしえのバイヤーさん③売れる"機"を学ぶ編」でした。
今回は転職編。

ダメダメだった私がまずは出来ることから行動したことで、新しい転職先に向かうモチベーションが育っていきました。
当時、ダメなままに転職活動をしても確実にうまく行かなかっただろうと今なら分かります。

ダメながらに、逃げるような転職は絶対したくないと思っていたので、転職するべき時期と成長を待ちました。

その結果、元の職場はとてもやりがいのあるものになり、上司、仲間にも恵まれた上での更なる転職という飛躍に向かえたのだと思います。

つまり、この時の転職が人生を大きく変えたと言っても過言ではないと言い切れるのです。

家族に助けられながらの転職

百貨店で身に着けたスキルを使って別の仕事ができないかと考えていた時、ふと目を通した媒体に通信販売ディノスの募集要項が掲載されていました。

よく見ると申し込みは2日後締め切りとのこと。

次の日も仕事があって、自宅に戻るともう21時過ぎ。履歴書に取りかかるも、深夜1時になっても納得のいくものができませんでした。

今回は縁がなかったのかなあ……と弱音を吐いていたら、遅くまでレポートを書いていた妹が

「ここであきらめるなんてダメ。もう少し粘りなよ!!」

と発破をかけてくれました。

ここでも、楽な方へ流される自分が顔を出しましたが、なんとか徹夜で履歴書を仕上げ、ご縁あってフジサンケイリビングサービス(現ディノスコーポレーション)に入社することになりました。

私が転職に求めていたことは、スキルの専門性を高めることと、働く環境の向上、収入の向上でした。

いつでも転職ができるだけの準備と自信を身につけて好機を待っていましたが強引な動きは全くしていませんでした。

しかし、ダメな考えのまま何も動かずにいたら・・・と思うと今の私はいなかったと恐怖すら感じます。

現在、自分の仕事に納得ができず辛い、でも動けないと思っている方がいらしたらいつでもご連絡ください。

準備さえ整っていれば自ずと自分が求める機会が訪れるものだと確信できるようなお話をさせていただきますね。

ダイレクトマーケティングの未来

フジサンケイリビンググループの「ディノス」は、テレビ局のダイレクトマーケティングを世界で初めて始めた会社です。

当時は店舗販売至上主義、特に百貨店は、良い商品が揃う信頼のある販路で通販事業はまだまだマイナーだったかもしれません。

とは言え、今の時代の流れを先取りした事業形態であったと思います。
仕事内容としては商品の選定から販売チャネル制作(カタログ、テレビなど)、商品管理まで全てを担うもので、大変ではありましたが学ばせていただくことだらけの充実した年月でした。
担当したものは初めはファッション。
その後、美容・健康の商品の定期購入に特化した部署の立ち上げメンバーとして従事しました。

今振り返ってみると、店頭販売では当たり前の、お客様と直接触れ合うことができない通信販売業界で、その部分を埋めるべく試行錯誤することで現在のビジネスに通用する基礎が学べたと思います。

E C通販、ライブコマース、メディアミックス、サブスクリプションサービス、インフルエンサービジネスなど現在主流となっていビジネスの黎明期に、そのすべての基礎となる仕事に携われたことは幸いだったと思います。

経歴を見れば順風満帆に見えるかもしれない私の仕事人生ですが、それはすべてが自分で選び取ったものではありませんでした。

就職や転職までも、ごり押しをせず流れに導かれるまま、人に恵まれてここまでやってきたように思います。

「自分を押し付けすぎないところがあなたの良さ」と言われることもある私ですが、だからこそ「相手が本当に求めていること」の真理を想像し、共感し、商いとしての結果を残すことができたのだと確信しています。

“自我”が強く顔を覗かせることなく、相手に共感すること、これがビジネスにおいても大切なことだと考えています。

しかし、それは迎合することとは違い、自分の中にある「これだけは譲れない」と言う"こだわり"は守る必要があるのです。

知られざるものの魅力を伝えること

充実した通販会社時代、その後結婚・出産を経て育児もひと段落したころ、かつての取引先、ビジネスのアドバイスを求められる機会が増えてきました。

現場から離れていた期間も長く、復帰への自信もなかったのですが、数々の魅力的なものたちとの出会いに、少しずつ心を動かされ、今の自分だからこそお役に立てることがあるのではないかと思うようになりました。

思えば、百貨店、通販時代は、

「良いものだから、売れるわけではない」

という、残酷な現実もあり、泣く泣く販売を諦めたものもたくさんありました。

その時の悔しい思いは今でも心に残っていて、現在は今まで考えられていたようなビジネスという枠にとらわれることなく、

「多くの人のためになるもの」の魅力を、お伝えしていきたい思っています。

幸いなことに、こういった私の考えに賛同し、サポートしてくださる各方面のプロフェッショナルが多くいらっしゃり、チームとして動くことができることも強みとなり大変やりがいを感じています。

様々な商品や情報など、集まってきたものたちも少しずつご紹介してまいりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

にほんブログ村 その他生活ブログへ
「生活ブログ」ランキング参加中です。ポチッと応援お願いします♪

-いにしえ流
-, , , , , , , ,